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地球温暖化を食い止めるには、植林をしよう
これは、私たちが学校教育やメディアを通じて刷り込まれてきた、いわば温暖化対策の
「公式」です。森林が二酸化炭素を吸収し、酸素を吐き出す。それは紛れもない事実です。
しかし、機械設計に携わる技術者の視点からシステム全体を見渡したとき、
私はふと立ち止まってしまいます。
「本当に、このアプローチだけで地球の熱収支(ヒートバランス)を
制御しきれるのだろうか?」と。
ほかにも、実現可能な対策はないのか?
私たちは長年、地球の気温を下げるために「温室効果ガスの削減」という数値目標ばかりを
追いかけてきました。しかし、地球という惑星を一つの巨大な「熱機関」として捉えたとき、見落とされている重要な視点があります。
それは、熱を溜め込まず、いかに効率よく排出するかという「排熱設計」の視点です。
見落としている事がないか?もう一度、考えてみる。
例えば、「砂漠を増やせば、反射率(砂漠は光の反射率が高い)が向上して、冷えるのでは
ないか?」という直感を持つ方がいるかもしれません。
実際に砂漠は、強烈な太陽エネルギーを吸収した後、夜間にその熱を宇宙へ向けて赤外線として放射します。いわば、地球にとっての巨大な「放熱フィン」です。
しかし、現実はそう単純ではありません。
砂漠化は炭素固定能力(植物は空気中の炭素を固定している)を失わせ、かえって
地球という温室を温める結果を招いています。
視点を変えて、海をながめる。
では、地球表面の7割を占める「海」はどうでしょうか。
海は、地球上で最も巨大な
炭素貯蔵庫(CO₂は水に溶けやすい気体)であり、同時に熱を運び、循環させるポンプでも
あります。しかし、現在の温暖化対策において、海洋の役割はせいぜい「気候変動の影響を受ける場所」として扱われることがほとんどです。
もし、海が単なる「受け身の環境」ではなく、
人類が意図的に設計できる「能動的な熱交換システム」になるとしたらどうでしょうか。
プランBは常に必要とされている。
機械設計者が「自動機」を設計する際、部品単体の性能だけでなく、熱の逃げ道、摩耗のサイクル、そしてメンテナンス性を考慮するように、地球という環境システムにも
「設計の余地」が残されています。
本記事では、既存の「植林」という常識を一度脇に置き、海という広大なフロンティアに
目を向けたいと思います。クラゲの粘液をバイオフィルム(生体膜)として利用し、海藻を骨格として活用する。そして、光合成するクラゲが海上に浮かぶ「動く森林」を作る——。
そんなSFのような、しかし極めて工学的で生物学的な挑戦について、一緒に思考を巡らせてみましょう。
これは、未来の地球を「修理」するための、設計図を引く試みです。






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