映画が呼び起こした、あの頃の落書き
先日、映画『プロジェクト・ヘイル・メアリー』を鑑賞してきました。 絶望的な状況下で科学を武器に突き進む主人公ライランド・グレースとロッキーの姿を見て、私はふと、自分の高校時代を思い出しました。
当時、地学の授業で「化石になる過程で体の炭素がケイ素に入れ替わる」という話を聞き、私はノートの端でひとつの生命体を落書きしていました。それは、「ケイ素(岩石)で体をコーティングした生物」でした。
ロッキーとの出会い、そして「キセノン」の衝撃
映画の中で登場する異星人(ロッキー)を目の当たりにしたとき、私は自分の妄想が「あながち間違いではなかった」こと、そして「プロの想像力の斜め上を行く発想」の両方に震えました。
特に驚いたのは、彼らが扱う「材料」です。 劇中、ロッキーは「固体のキセノン」を材料にして、まるで手作りの工芸品のように道具を作り上げます。
豆知識:固体キセノンの不思議 キセノンは地球上では気体ですが、-112°C 以下の極低温、あるいは特殊な包摂化合物(クラスレート)の状態であれば固体として存在できます。ロッキーたちは、我々人間には想像もつかない環境で、この「貴ガス」を物理的な構造材として使いこなしているのです。
科学が繋ぐ「異種族の友情」
私の妄想した生物は「音」を頼りに、集団での学習や記録を通じて文明を築く想定でした。ロッキーたちの社会性やコミュニケーションの描写は、まさに私が「生存競争に勝つために必要なプロセス」として考えていたものと見事に合致しており、グレースが彼らと心を通わせていく過程には、言葉にできない感動がありました。
高校時代の私に教えてあげたいです。「お前の落書きの先には、こんなに素晴らしい物語が待っているぞ」と。 皆さんもぜひ劇場で、科学という共通言語が紡ぐ「あり得たかもしれない進化の形」を体験してみてください。
ザ・ビートルズの 『トゥ・オブ・アス(Two of Us)がかかるシーンが最高です。
原作小説自体に「ジョン、ポール、ジョージ、リンゴに捧ぐ」と献辞されてもいます。
アンディ・ウィアーはビートルズのファンのようです。
フィル・ロード&クリストファー・ミラーの2人
過去作:スパイダーマン:スパイダーバース
脚本家
ドリュー・ゴダード
過去作:オデッセイ(原作 アンディ・ウィアー 監督 リドリー・スコット)

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