わが家には、プラムとして購入したはずの木があります。 しかし、待てど暮らせどプラムが実ることはなく、毎年つくのはどう見ても「梅」のような実。近所の方々も「立派な梅ですね」と話しているのを耳にし、今では自分の中でも【ほぼ、梅の木】として認定しています。
ちなみにこの実、調理が難しいため毎年処分しているのですが、収穫作業はなかなかの重労働。私にとっては、春の後のちょっとした「苦行」でもあります。
意外な訪問者「梅にウグイス」
今年もその【ほぼ、梅の木】が花を咲かせました。青空を背景に枝を彩る薄桃色は、まさに春そのもの。 喫煙者である私は、年中屋外での喫煙を余儀なくされていますが、この季節ばかりは別格です。紫煙をくゆらせながら春の景色を眺めていると、ふと地面に花びらや蕾が散らかっているのに気づきました。
「さては、いつも騒がしいヒヨドリが食べ散らかしたな?」
そう推理しながらタバコを半分ほど吸ったとき、不意に左から二羽の小鳥が舞い降りました。 なんと、ウグイスです。
彼らは器用に嘴を花の中に入れ、無心に蜜を吸っています。「梅にウグイス」とはよく言ったものですが、実物をこの目で見るのは初めてのこと。その愛らしい食事風景に、しばし見惚れてしまいました。
ヒヨドリのプライドと教訓
しかし、平和な時間は長くは続きません。 右隣の電柱に陣取っていた一羽のヒヨドリが、ウグイスたちの様子を鋭く観察していました。どうやらこの木は、彼の縄張りだったようです。
ヒヨドリは勢いよく枝に飛び移り、ウグイスたちの食事を中断させました。その後、近くにいる私に気づくと、いつもの絶叫を残してどこかへ飛び去っていきました。
面白いのは、その木にはウグイスだけでなく、大量のミツバチ軍団も蜜を集めていたことです。蜜の収穫量でいえばハチたちの方が強敵なはずですが、多勢に無勢と思ったのか、ヒヨドリはハチには一切手を出そうとしませんでした。
ウグイスの邪魔だけをして去っていったヒヨドリの行動を分析してみると、 「結果的にあまり意味はないけれど、とりあえず今自分にできることを、感情のままにやってみた」 ということだったのかもしれません。
【ほぼ、梅の木】の主(あるじ)を気取るヒヨドリ。 彼は実を減らしてくれる(?)ありがたい存在であると同時に、どこか人間味のある「反面教師」として、私にちょっとした教訓を与えてくれた……そんな喫煙タイムでした。
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